この記事は整骨院・接骨院オーナー、柔道整復師の先生方に向けた専門記事です。
いま、整骨院が直面している“時間のロス”
整骨院経営の課題と未来
「請求業務だけで一日が終わってしまう…」
これは、全国の整骨院様から頻繁に寄せられる切実な声です。
多くの現場ではレセプトコンピューターが導入されているにも関わらず、
・複雑な療養費ルールの確認と、日々の施術記録の作成
・保険者ごとの基準違いに伴う煩雑な返戻(へんれい)対応
・レセプトコンピューターを活用せず紙ベースでのレセプト内容の確認・印刷
といった事務作業に膨大な時間が割かれ、「患者様への施術に集中できない」という深刻な問題を引き起こしています。
さらに、保険制度の改正は進んでおり、今後は医科ですでに導入されている「電子請求」や、「オンライン資格確認」などの新たな対応が整骨院にも求められます。
業務を効率化できる整骨院ほど、強く「生き残れる時代」となったのです。これこそが、今、業界全体で直視すべき現実です。
保険請求効率化で得られる3つのメリット
① 作業時間の削減
自動チェック機能付きレセコンや正確な施術記録を日々導入することで、入力・印刷・転帰作業の手間を大幅に削減できます。
② ミスと返戻の激減
請求ルールに基づいた入力ガイド・警告機能により、部位・日数などのミスを防ぎ、返戻率を下げます。
③ 経営の見える化
「どの保険者にいくら請求しているか」「返戻率はどのくらいか」を把握でき、経営改善の判断が早くなります。
導入事例:「整骨院X」の効率化プロジェクト
ある整骨院(仮名・X院)が、保険請求効率化に取り組んだケースを紹介します。
Before:
・紙レセプトでの署名管理+手書き日計表管理から売り上げ報告等マンパワーで行なうため月20時間の作業
・業務が煩雑になり施術録管理が疎かになり返戻率 約6%
・施術者が事務を兼務し、残業が常態化
After:
・柔道整復師専用レセコン活用+署名管理をシステム化
・レセコン記録媒体と施術記録との連携
・請求前チェックリスト+返戻原因分析を導入
結果:
✅ 請求作業時間:20時間 → 10時間に半減
✅ 返戻率:約6% → 約1%以下
✅ スタッフ残業ゼロを実現
「請求が“作業”から“経営戦略”に変わった」――整骨院Xのオーナーがそう語ります。
保険請求効率化の7ステップ
1.オンライン資格確認端末で保険証チェックを簡素化
2.施術記録・負傷名・部位の基本ルールを遵守
3.レセコン導入で入力とチェックを同時化
4.施術記録と受付業務を連携し二重入力を排除
5.請求前の「転帰・日数・近接部位等」チェックリストを整備
6.返戻データを分析・グラフ化し返戻件数の改善へ
7.スタッフ教育とマニュアル化で再現性を確立
この7ステップを整備することで、請求業務が「重荷」から「経営資産」へと変わります。
整骨院特有の落とし穴と注意点
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柔道整復療養費の適正化が進む今、整骨院経営者が直面する時間とコストの負担は以下の3点に集約されます。
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1.審査基準の多様化と返戻リスクの増大 行政通知や審査機関ごとのローカルルールに対応しきれず、返戻が増加。事務作業が厳格化しています。
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2.頻繁な行政通知によるルール変更 厚生労働省からの事務連絡により、療養費の算定基準が都度で変わり、知識のアップデートと事務処理の負担が常に発生します。
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3.IT化の義務化が迫る中、【電子請求やオンライン資格確認】などの導入に向けた端末等の初期投資は避けて通れません。加えて、スタッフ教育にかかるコストも大きな負担となります。
最優先事項:「初期投資の額」ではなく「回収スピード」
この環境下で重要なのは、「迅速な業務改善による費用対効果」を最優先することです。
月わずか10時間の事務削減は、年間120時間以上の貴重な施術時間を取り戻すことを意味します。この時間的リターンこそが、新たな投資をためらうべきではない明確な理由です。
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これからの整骨院に必要な視点
効率化とは、単なる「事務作業の短縮」に留まりません。
重要なのは、
・施術者が本業に集中できること
・スタッフが安心して働けること
この二つを実現することで、業務の幅を広げ、患者様に選ばれる整骨院へと確実に進化していきます。
まとめ:効率化で施術時間と経営の未来を守る
柔道整復師が担う保険請求業務は、高い専門性と複雑なルールが求められる分野です。
しかし、「ワールド保険協会」と療養費の仕組みを味方につけることで、煩雑な事務作業から施術時間を守り、患者様からの信頼をさらに強くすることができます。
重要なのは、レセコン導入・チェック体制・スタッフ教育の3本柱を整えることです。これにより、あなたの整骨院は「働き方」そのものから大きく変わるはずです。
保険請求時のレセプト提出の簡素化や運営状況に合わせた選べる6つのプランをご用意し、専門知識と返戻対策を両立した施術所様をサポートします。
団体加入のご相談は、ぜひ「ワールド保険協会」にご連絡ください。



